近年、めざましい進化を遂げているAI知能。
一説では、今後十数年のうちに現在人間が行っている仕事の約半数近くがAIに置き換えられるとか。
そしてAIは声に関わる分野でも頭角を現し始めています。


と不安に感じている未来の声優さんも多いはず。
そこで今回は、
- 果たして声優の仕事はAIに乗っ取られてしまうのか?
- AIの音声合成技術とはいったい?
に焦点を当てて解説していきますね!
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声優の仕事はAIに乗っ取られない!その理由はある「ルール」が関係している
声に関する技術はどんどん進歩しています。
声優業界にとって、「AIはリスクでしかない!」と感じて不安になりますよね。
結論から言うと「奪われません!」
奪われない理由に、声優業界の4団体(日本俳優連合、日本音楽制作者連盟、日本芸能マネージメント事業者協会、日本声優事業社協議会)が作ったルールが関係しています。
そのルールから考えられる理由が下記の通りです。
- 業界内での取り決めがあるため
- 声優業界が人間ありきの売り出し方をしているため
ひとつずつ解説していきますね。
業界内では合成音声でのアフレコは行わない
外国映画とアニメにおいて、合成音声でのアフレコ(完成映像とあわせて録音すること)を行わないという取り決めがあります。
そのため、外国映画やアニメは今後もルールが変わらない限り、引き続き声優さんを用いてのアフレコ。
合成音声を用いてのアフレコはありません。
逆をいうと、4団体で決めたルールに抵触しないものについては音声合成技術が進出してくるともいえます。
声優さんが提供するのは日本語ですが、日本語以外の言語についての提供などは音声合成技術が関わってくる可能性が大いにあります。
声優さん自身の露出が増えた。声優業界に変化が
かつて、声優さんと言えば、「黒子」という扱いでした。
映画やアニメを支える裏方という立ち位置で、公に姿を現すことはなかったのです。
しかし、現在は大きく変わりました。
- 声優メインのライブが開かれる
- 声優同士がコンセプトCD発売やバンドデビュー
- 「恋愛シミュレーション系」「育成ゲーム系」のジャンルのゲーム製作が増え、声優の起用が増加
大きなライブ会場で歌う、発売されたCDが人気を博すなど、声優さんの活躍がよくうかがえます。
これは、合成技術ではできない事ですし、声優業界としても利益が生まれるため、声優の仕事は減らないでしょう。
AIは「人工知能」のこと。3つの分野にシステム分けされている
ここではAIについて紹介をしていきます。
仕事を奪われる恐怖もある一方、より生活が豊かになるという明るい側面も持っているなと感じることができます。
まずは、AIについて改めてご説明します。
AIとは「artifical intelligence」の略語で、「人工知能」を意味します。
人工知能の定義は実はまだ定まっておらず、研究者のなかで様々な表現をされているというのが現状。
いずれも「人工的に作られた人間のよう振る舞い、思考、それをつくる技術」などを指します。
この「人工的に作られた人間のような振る舞い」のできるシステムは大きく分けると3つの分野に分かれます。
これらは、人間の代わりに仕事をすることができるといわれています。
3つの分野とは、以下の通りです。
- 認識系のAI:情報の判別、仕分け、検索、理解など
写真や動画の検索等 - 予測系のAI:数値の予測
売り上げの予測、成長率の予測、倒産リスク、死亡リスク等 - 実行系のAI:表現の生成
ニュース記事、作曲の作成、ロゴ、WEBサイトの作成、自動対話、自動運転等
実際に今ある仕事を3用途に当てはめてみると、かなりの業種が当てはまります。
将来、AIができる仕事はどんどん増えて、人間ができる仕事は減っていくかもしれませんね。
次に、実際に声優のお仕事にもかかわってくると思われる「音声合成技術」について見ていきましょう!
音声合成技術の発達によりできるようになったこと
音声合成技術とは、これまで説明してきた人工知能を利用して人間の音声を人工的に生成することを言います。
録音したものを編集する方法や音声を分析して合成する方法などで人間の音声を作り出すのです。
実は、私たちの生活の中でも音声合成技術は既に身近なものになっているのですよ!
いくつかご紹介しますね。
初音ミク
初音ミクで有名になった「VOCALOID(ボーカロイド)」も音声合成技術のひとつです。
一度は曲をことがあるのではないでしょうか?
私も大好きな曲がたくさんあるのでよく聴くのですが、とても機械が歌っているとは思えない、自然な発音のものがあるなと聴くたびに驚きます。
女子高生AI「りんな」
例えば女子高生AI「りんな」というAIがあるのですが、このAIはエイベックスから歌手デビューしています。
曲を聴いてみたのですが、正直なことろ、AIと言われないと人間の声でないと気付かない人もいるのではないかと感じるほどナチュラルでした。格付け番組などで出てきても、気づけないレベルだと思います。
【参考動画】AIりんな「最高新記憶」
将来はカーナビやオペレーションなどに対応を目指す
この音声技術を用いると、例えばカーナビのオペレーションや各業種のカスタマーサポート対応などができるようになるといわれています。
VOCALOIDを筆頭に、最近の音声合成技術はものすごいスピードで進化していて、より人間らしい発音が可能になったようです。
すごいですね。
また、冒頭にも書いた美空ひばりさんの歌声再現など、故人の思い出を作り出すことができるので、今後需要が出てきそうですね。
AIにまだ足りないものってある?
歌手デビューできるほどのAIが出てきたり、美空ひばりさんを再現したり、・・・声に関する技術の進歩がどんどん進んでいます。
しかし、まだまだAIでは役不足となる部分もあります。
例えば、声優さん同士の息の合うアフレコ。
息遣いや感情の表現力は、まだこれから研究されていくのでしょう。
AIがセリフを話すのを聞いたプロの声優さんは「これは俺の声だけどなんか違う」というような事を言いました。
素人では気づかないプロのレベルにはまだ遠いようです。
でも…、日本のアニメを見る時、英語や中国語など海外の言葉を同じ声で見れるというのは感動するのではないでしょうか。
個人的にですが、海外の好きな俳優さんが日本語でペラペラと話していたら字幕で映画を見る必要がなくなり、嬉しくなっちゃいますね!
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まとめ
今回のまとめです!
- 声優さんの仕事は完全には奪われない!
- AIの技術は日々進歩している。
- 生身の人間さながらの音声を作り出せたり、実際に歌手デビューしているAI歌手もいる。
これまで多くのアニメ作品や映画を見てきました。
映像の美しさはもちろん、作品のクオリティーを高め、感動する作品とするにあたり「声優さん」の影響は切っても切れないもの。
生身の人間同士だからこそできる、臨場感あるやりとりやさりげないアドリブ、独特の間合いがあるからこそ、見る側は作品に愛着がわいてきます。
「人間味」の部分はまだまだAIでの完全再現は難しく、研究が重ねられています。
再現されたくないな…と思う自分と、再現されることで今まであきらめていたことが可能になるかもしれないという希望も感じています。
これから声優を目指すみなさんにも、人間味が存分に発揮できるようなテクニックを磨き、AIが追いつけないほどの技術をもって活躍してほしいですね!
(参考記事:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00869/120200006/)
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